ぶどうを自宅で育てて収穫しよう (後編)

こんにちは。

花ひろばオンライン店長のDXです。


前回更新した「ぶどうを自宅で育てて収穫しよう」の後編になります。



ぶどうに限らずですが、果樹苗は植えてすぐに収穫はできないというのは、

前編でお伝えしましたが、果実を収穫するためには、苗木を成木 (セイボク)へと

成長させる必要があります。



とはいえ、時間をかけて育てていく中で、どんな風になったら

自分で育てているぶどうが「ちゃんと成長しているか」というを目安を知りたいですよね。




では成長の流れからご説明します。




前編で実践したように、今回も「鉢植え」の場合です。


写真の一番左のイラストをご覧ください。まず最初は植え付ける際、主幹 (シュカン)

切り戻し剪定を行います。


そして写真左から2番目のイラストのように、1年目の夏にはもうこれだけ枝が伸びます。


ぶどうは生育旺盛な植物ですので、家庭栽培で楽しむコツとしては、鉢植えでも

地植えでも、まず最初に枝を這わせる範囲をイメージすることが大切です。



【1年目の夏】

新しく出てきた枝の中で最も良いものを選び、まずはまっすぐに伸ばします。

これが『主枝』となり全体を支える大切な枝となります。主枝がどんどん大きくなり、自力で立てなくなってきたら支柱をそえます。支柱は90cmぐらいのものが良いです。主枝から細い脇枝が伸びてきたら、2~3葉を残して脇枝を全て切り落とします。


【2年目の春】

徐々に寒さが抜けてきて気候が安定すると結果枝が出てきます。

結果枝は、後に花芽がついて開花・結実する枝のことです。

枝が伸びてから混雑しないよう、また、たくさんの花芽にエネルギーが

分散してしまわないよう、出てきた枝を半分ぐらいの本数に減らし、

残りは支柱へ誘引します。



【2年目の夏】

夏には葉が茂り、うまく育てば8月9月頃には収穫できまが、この段階では

ジッと我慢しましょう。こんなにも早く収穫してもぶどうは美味しくありませんので、

摘房を行ってください。


【一度収穫してからそれ以降】

夏に果実がなった枝をよーく観察して覚えておき、その枝を残して仕立てていきます。こまめに観察し、残す枝、切る枝を見極めることが大切です!





ぶどうの棚仕立てについて


【植えつけ時】

ブドウの植えつけに最適な時期は11月~翌年2月頃です。植えつけ直後、地際から40cmくらいのところで主幹を剪定します。勇気が要りますが、この剪定をすることで春からの生育に大きく差が出ます。


【1年目(春~夏)】

露地植えした苗木から新しく発生した枝の中で最も良いものを選び、

まっすぐに伸ばします。これが『主枝』となり、全体を支える大切な枝となります。

この主枝を中心にブドウ棚の全体像を想像していきます。主枝がどんどん大きくなり、自力で立てなくなってきたら支柱をそえます。支柱は90cmぐらいのものが良いです。そのほかの枝は光合成のために葉の数をどんどん増やし、主幹が早く太くなるように下方にねじまげ、芽先を摘み取ります。

冬までは主枝から次々に伸びるツルを誘引して伸ばし、棚面にとどいたら横方向に添え木をして誘引します。



【1年目(冬)】

1年目の冬は、主枝を残して他の込み合った枝をすべて切り落とし、1本の長~い棒状にします。主枝の先端も5分の1くらい切り戻し、来春の生長に期待します。切り戻しによって樹勢が強くなり、春の芽吹きや生長に勢いをつけます。勇気が要りますが、大切な作業です。



【2年目(春~夏)】

棚下50cmくらいの位置から主枝と反対方向に第二主枝を伸ばします。

※この分岐部の位置が低いほど樹勢が強くなり高いほど弱くなります。


春に発生した新梢の中でもちょうど良い位置から伸びている大きめの枝を選びましょう。

1年目に伸びた枝から出る芽は上に垂直に上がるように誘引します。

早い苗は2年目の夏から収穫ができるようになります。


【2年目(冬)】

冬になり生長が止まってきたら、夏に作った分岐部から1m以内の不要な枝は全て除去します。また1年目と同様に、新しく伸びた枝の先端を5分の1くらい切り戻し、来春の生長に期待します。



こちらは1年生の苗木を植えてから3年ほど経ったブドウの様子です。


だいぶ色づいてきて、たくさん収穫できそうです。

この写真のように成長した (植えてから3年経った頃)冬から、化成肥料をやめ、

有機質肥料に切り替えました。果実がさらにウマくなるための一工夫です。



「ブドウの果実を収穫するために」


おいしい実を作る秘訣は、木の力に応じた摘房!!


巨峰なら30枚の葉に1房(目安)、デラウェアなら20枚の葉に1房(目安)に実を減らします。いっぱい実をつけたい場合の秘訣。


木を大きくすることを優先します。木の生長を考え、「残念だが来年のため」と思って実を全て落とします。実がないので栄養を木の生長に存分に使いますので、大きく育ちます。

いっぱい実をつけるのは来年以降に我慢します。




最後に、


ジベレリン処理についてです。


種無しブドウを作るために、ブドウの花が咲いた頃にブドウの花を一房ずつジベレリンに浸す作業がジベレリン処理です。

タイミングは難しいですが、もちろん家庭栽培でも挑戦することが出来ますよ!

ジベレリンとは植物ホルモンのひとつで、植物体内で生成され、植物の発生、生長、分化過程を調整する作用を持つ有機化合物です。


※ジベレリン処理は2回にわけて行います。


【1回目のジベレリン処理】

全ての蕾が開花した日から3日以内に行います。房がすっぽり入るくらいの細長い容器にジベレリン液を入れ、房全体を丁寧に満遍なく浸します。この処理には、おしべの花粉が交配することで出されるホルモンを人工的にめしべに与え、交配したと勘違いさせることで種が無いまま果実を成長促進させる目的があります。当日雨が降ったらうまくいかない場合が多いです。


【2回目のジベレリン処理】

1回目の処理をした10~15日以内に、再度ジベレリン処理を行います。1回目と同様に房がすっぽり入るくらいの細長い容器にジベレリン液を入れ、房全体を丁寧に満遍なく浸します。この処理には、果実の成長を促進する目的があります。こちらも当日雨が降るとうまくいかない場合が多いです。その後は通常通りの施肥、水やりで育ててくださいね。



前編、後編にてお送りしました「ぶどうの育て方」についてですが、

ぜひ皆さんも自分で育てて美味しいぶどうをたくさん収穫してくださいね!



ではまた!



「今日も素敵なガーデニングライフをお楽しみください」




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ガーデニングはファッションだ! by花ひろばオンライン

花ひろばオンライン店長DXによる「ひとりごと」 ガーデニングとはお庭や自宅で繰り広げるファッションだ!をテーマに、 園芸、ガーデニングのこと、日常のこと、植栽コーディネイトのこと、たまに仕事のこと。 そして、お客様のこと。 普段のサイトでは語らない (語れない) のことや、植物だけに限らず、 思ったことを素直に書き綴ったブログです。

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